Bruno Latour「科學が作られているとき―人類學的考察」1987
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方法の規則・原理
方法の規則 :「作成段階」の科學を硏究し、既成の科學や技術を硏究しない。そのために、事實や機械が blackbox 化する前の時點に行くか、blackbox を再び開く論爭の後を追ふ Janus
作製段階の科學 : 役に立たいない事實はすべて取り除け
既成の科學 : ただ事實をまっすぐに得よ!
Janus
作製段階の科學 : 效率性とは何であるべきかに基づいて決めよ
既成の科學 : 最も效率的な機械を手にいれよ
Janus
作製段階の科學 : すべての關係者が確信すると、機械は作動するやうになる
既成の科學 : 機械がひとたび作動すると、人々は確信するやうになる
Janus
作製段階の科學 : 事物がもちこたへれば、それらは眞になり始める
既成の科學 : 事物が眞であれば、それらはもちこたへる
弱い rhetoric から強い rhetoric へ
2. 文獻
方法の規則 : ある主張の客觀性ないし主觀性を、ある機構の效率性ないし完成度を、決定するために、それらの內在的な質ではなく、「後に」他の人々の手の中でかうむったすべての變換を探す
原理 : 事實や機械の命運は後の使用者の手の中にある。したがって、その質は集團的行爲の結果であって原因ではない
事實は集團的に作られる
Janus
作製段階の科學 : だうしたら多數意見よりも強くなるだらうか
既成の科學 : 科學は多數意見によって曲げられない
3. 實驗室
方法の規則 : 論爭の決着は、自然の表象の「原因」であり、その結果ではないのだから、この自然といふ結果を、なぜどのやうにして論爭が決着したのかを說明するために用ゐることは決してできない
原理 : 科學者技術者は、自ら形作り、動員した新たな同盟相手の名で語る。代辯者の中の代辯者は、力の balance を自らに有利なやうに傾けるために、かうした豫期せぬ resource を附け加へる
科學者や技術者は豫期せぬ強さの試驗によって形作られた新たな對象の名前で語る
Janus
作製段階の科學 : 自然は決着の結果として存在することにならう
論爭が續く限り、「自然は端的に論爭の最終結果のやうに見える」
既成の科學 : 自然は論爭を決着させる原因である
「一旦論爭が決着したならば」、自然はあらゆる論爭の決着の最終的原因である
弱い點から強い要塞へ
4. 機械
方法の規則 : 論爭の決着は、社會の安定性の「原因」であり、その結果ではないのだから、論爭がなぜ決着したのかを說明するために社會を用ゐることはできない。人閒の resource と人閒以外の resource を動員する試みを對稱的に考察すべきである
原理 : われわれは、科學や技術や社會と直面することは決してなく、ありとあらゆる弱い聯關と強い聯關に直面する。したがって、事實や機械が何であるのかを理解することは、人々が誰であるのかを理解することと同じである
事實や機械を記述することはそれが卷き込み、管理する人々について記述することと同一である
Janus
作製段階の科學 : 社會の安定狀態は論爭の決着として存在することにならう
既成の科學 : 社會は論爭を決着させる原因である
科學機械
5. insiders-out
方法の規則 : technoscience が何からできてゐるのかに關して、われわれが後を追ってゐる多樣な actor と同樣、未決定なままにしておかねばならない。內側と外側の區分が築かれるたびごとに、兩側を同時に硏究し、そこで作業をしてゐる人々の list を、それがどんなに長大で非均質であっても、作製すべきである
原理 : 科學と技術が祕敎的な內容を持てば持つほど、さらに外側へと擴大する。したがって、「科學と技術」は technoscience の部分集合でしかない
Janus
作製段階の科學 : project が実行されたとき科學と技術はその背後の推進力のやうに見える
既成の科學 : 科學と技術は project を實行可能にする原因である
短い network から長い network へ
6. 理性の法廷
方法の規則 : 非合理性といふ吿發に出会ったならば、どの論理規則が破られてゐるのか、どのやうな社會の構造がその歪みを說明するのかを見るのではなく、觀察者の移動の向きと角度、およびかうして作られ始める network の長さを見る
原理 : 非合理性とは、network を構築する者が道に立ちふさがる者に對して常に加へる吿發である。したがって、精神の閒の大分割はなく、ただ短い network と長い network があるだけである。より固い事實は通例ではなく例外である。なぜなら、通常の道から大規模に他の人々を移動させるために少數の例しか必要でないからである
事實を固くする
7. 計算の中心
方法の規則 : 特別な性質を人々の精神や方法に歸する前に、まづ銘刻が蒐集され、結合され、ひとつに結び附けられ、送り歸される多くのやりかたを調べよう。network を調べても說明されないものがあった場合にのみ、認識的要因について語り始めよう
原理 : technoscience の歷史は、その大部分が、遠隔作用を可能にする痕跡の可動性、信賴性、結合、一體性を加速するために network に沿って分散した resource の歷史である
政治を不可能にするために、認識論と社會學、知識と權力といふものが一緒に發明された
認識論 = 存在論
nuance を取り除いて讀む
Janus
作製段階の科學
發明。差異
認識論$ \ne存在論
眞理過程 (procédure de vérité)
既成の科學
認識論 = 存在論
平面 (計畫)
哲學 : 內在平面、共立性平面
藝術 : 合成平面、無意志的記憶 (印象)←→批評
←→政治 : 非平面、特異點、病的圖形
實在とは、ラテン語の res が示すやうに、「抵抗する」ものである。何に抵抗するのか?「強さの試驗」である。ある所與の狀況において、新たな對象の姿に對して修正を加へることができる反對者が存在しないならば、そのとき、それは實在「である」。少なくとも、強さの試驗が修正されない限り。
手閒の隱蔽
言ひ表はしの、肯定的樣相 / 否定的樣相
領土化
自然の挑發 + 徵發
構築する爲には
他者がそれを信じ、購入し、時閒と空閒を通じて普及させるやうに他者を「卷き込むこと」
彼は、彼らの世界觀を粉々にしながら、彼らに衝撃を與へないで、さうしなければならないのである。そう、さうしたすべての戰ひ以外にもうひとつやらなければならないことがある。地質學を研究することである。
彼らが借用したり普及するものを多かれ少なかれ同一にしておくために彼らを「管理すること」
ANT (actor network theory)
飜譯
←→擴散
抵抗の觀念
科學技術と社會
science, technology and society (STS)
←→technoscience
科學$ \ne技術→科學 = 技術
科學の陣地の成長
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1. 私はあなたが欲することを欲する
2. 私はそれを欲するが、あなたは?
3. あなたが短い迂囘路を作ってくれさへすれば……
4. 關心と目的を仕切り直す
戰術
2. 新しい目的を考案する
3. 新しい集團を考案する
4. 迂囘路を見えないやうに表現する
5. 貢獻度の審理に勝つ
5. 必要不可缺なものになる
對象